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費用が安く24時間介護が受けられる|特別養護老人ホーム

特別養護老人ホーム(特養)とは介護保険サービスが適用される公的施設の1つで、介護保険制度上は「介護老人福祉施設」と呼ばれています。

介護を必要とする方のために「終の棲家」となる生活の場と、24時間の介護サービスの提供を目的とした施設で、認知症の方の受け入れも可能です。


さまざまな種類がある高齢者施設の中でも比較的古くからあり、かつては老人ホームというとこの「特別養護老人ホーム」と考える人が多かったと思います。

数十年前は、本当に体力が弱っている人が人生の最後を迎える時期が近づいてから入居していました。
 
近年は平均寿命も大きく延び、老人ホームへ入居しようとする人たちが、人生最後を迎えるために入居するのでなく、趣味を生かして第二の人生を楽しむ施設も生まれ、ニーズに応じて選択・入居する時代に変わってきました。

待機している人も多く「申し込んでも順番待ち、入居できるのは数年後になる」など、入居が難しいと言われていますが地域によってまちまちです。

目次

特別養護老人ホーム(特養)弱者救済の施設

人気の秘密は地方公共団体や社会福祉法人が運営していることへの安心感が挙げられます。

これは入居する本人だけでなく、預ける家族にとっても大きなポイントでしょう。

特養は重度の介護が必要な人の施設

特別養護老人ホーム(特養)は入浴、排泄、食事などの介護や日常生活のお世話、健康管理などを行います。

入居の申し込みができるのは、原則要介護3以上の65歳以上の高齢者というのが条件です。

事情によっては要介護1、2でも入居が可能ですので、直接施設に相談してみましょう。

事情によっては要介護1、2でも入居が可能

要介護1~2のうち、認知症や知的障害、精神障害などによって、日常生活がスムーズに送れない人は特別養護老人ホームの利用対象です。


  • 家族から虐待を受けている
  • 独居していて家族からの支援が受けられない
  • 地域の介護サービスのサポートが受けられない

などの人も特例として入居の対象となります

そのほか、施設ごとに基準や条件があり自立した生活が困難であったり、身寄りがないなど介護者が身近にいないことが重視されることがあります。

要介護3とは、自力での立ち上がりや歩くことが難しく、認知症の症状が見られる場合もあり、食事や排泄など身の回りのことほぼ全てに介護が必要な状態です。

認知症による徘徊、妄想、大声や奇声を上げるなどの症状によって日常生活に支障をきたし、常時対応が必要な状態であれば、要介護3やそれ以上の重度と認定されることもあります

特養の居室
  • 多床室(相部屋)
  • 従来型個室
  • ユニット型個室

ユニット型は、「ユニット」と呼ばれる10名前後の少人数をひとつのグループとして、生活をともにします。

入所者が食事をとったり団欒したりする「共同生活室」を中心に個室が配置されているタイプを「ユニット型個室」と呼びます。

1ユニットごとに専任の職員が配置されていて、大きな施設でありながら小規模単位の雰囲気の中で介護を受けられるのも魅力です。

入居の順番は必要性の高い人から

特養の入居は申し込み順ではなく、介護の必要性が高い申込者が優先されます。

各自治体が「優先入所指針」をつくって申込者の状況、住まいの状況などをもとに点数化し、優先度を算出して入居を決定します。

市町村のホームページで公開しているところもあるので、親が暮らしている自治体ではどうなっているのか確認できます

入居の優先度
  • 要介護3より要介護4の人が優先される
  • 同居の人より一人暮らしの人が優先される
  • 家族が近くに住んでいる人より遠くに住んでいる人が優先される

利用料は要介護の重度に合わせて施設サービス費が決定し、自己負担額が個々に変わります。

食費や水道光熱費などは別途必要ですが、有料老人ホームより低価格に設定されています。所得が低い人にも負担にならない軽減策があるのも特徴です。

施設によっては住民登録している自治体の高齢者を優先して入居させているところも

特別養護老人ホーム入居時の費用

介護施設を利用する際の費用としては、次のものがあげられます。

  • 入居一時金
  • 施設サービス費
  • 居住費
  • 食費
  • 日常生活費

入居の際には一時金を負担しなければならないことが多いですが、特別養護老人ホームでは一時金がかかりません

つまり、入居時の費用は0円であり、あくまでそこで暮らすために必要なコストのみ支払いが必要であると考えましょう。

特別養護老人ホームに入居する人は、経済的に苦しい人が多いといった背景が関係しています。

特別養護老人ホームでは、居住費の他に介護保険の介護サービス費が必要であり、この金額は要介護度によって変動します。

特別養護老人ホーム入居費用=介護サービス費+居住費+食費

介護サービス費と居住費は以下の表の通りです。

スクロールできます
介護度多床室・従来型個室
介護サービス費
ユニット型個室・ユニット型準個室
介護サービス費
要介護117,190円19,560円
要介護219,230円21,600円
要介護321,360円23,790円
要介護423,400円25,860円
要介護525,410円27,870円
介護サービス費の料金表
居室タイプ居室費用
多床室25,650円
従来型個室35,130円
ユニット型準個室50,040円
ユニット型個室60,180円
利用者負担段階が第4段階(一般・市区町村民税課税世帯)の居住費

特別養護老人ホームの食費は一律43,350円/月

食費の注意点
  • 食費は原則1日3食分の料金が請求されます。
  • お昼に家族で外食して、施設で食べなかった場合でも料金は変わりません。
  • 入院や複数日の外泊など、一定期間施設で食事を取らないことが決まっているときは食事をキャンセル可能。その場合、キャンセル分の食費は不要

特別養護老人ホームに必要な1ヶ月の費用は10万円ほどですが、経済的に支払いが困難な場合、食費と居住費の軽減制度があるので利用しましょう。

特別養護老人ホームのメリット・デメリット

特別養護老人ホーム(特養)は、費用の安さや終身で入所できる点が魅力で、さらには施設に介護スタッフが常駐しているため安心です。

多くの人が入所を希望している場合には、待機期間が生じるおそれもあります

入居を申し込む前に、メリットとデメリットを確認しておきましょう。

特養のメリット

  • 費用が安く済む
  • 終身で入所できる
  • 24時間体制の介護

費用が安く済む

特養を選ぶ大きなメリットといえるのが、入居一時金(入居金)が不要な点です。

初期費用の負担を抑えられるだけでなく、さらには施設サービスの利用料金の半額相当が医療費控除の対象になります。

費用は所得に応じて減免され、居住費や食費の負担限度額が変動する仕組みです。

地方自治体によっては、利用者負担軽減制度を使える場合もあり費用が安く済みます。

終身で入所できる

特養は原則として終身で入所できるのがメリットです。

長期入所を前提とした施設のため、ほかの施設のように入所期間に期限がありません

在宅への復帰を前提とした施設である「介護老人保健施設(老健)」では、数カ月程度の入所期間を経て、原則として退去することとなります。

それに対して特養では、長期の入所が可能で看取りにも対応しているので安心です。

24時間体制で介護

特養では、在宅での介護が難しい重度の要介護者の受け入れを行っており、厚生労働省の配置基準に基づいて介護スタッフが24時間常駐しています。

介護スタッフは、安全な介護の知識と技術を身に着けた専門家です。

施設には介護に適した設備が充実しており、同居家族では対応が難しいケースでも安心して任せられます。

いつでも適切な介護を受けられる環境で暮らし続けられるのがメリットです。

特養のデメリット

  • 入居までの待機期間が長い
  • 医療体制が整っていない場合がある
  • 原則「要介護3以上」の重度の要介護者以外は入居できない

入居までの待機期間が長い

特養は安い費用で利用できることから、入居希望者が多い傾向にあります。

待機者が多ければ、入所するまでに長期間にわたり待たなければなりません。

待機期間は、地域や施設によって異なりますが、場合によっては数年間がかかることも。

待機期間中は特養のショートステイを利用している人も多くいます

医療体制が整っていない場合がある

特養では、看護師の24時間配置が義務付けられていません

そのため、夜間のたん吸引などの医療的ケアが必要な方にとっては、十分な医療体制が整っていない可能性が考えられます。

医療依存度の高い要介護者の方は、特養で受け入れできない場合に別の施設も検討しましょう。

原則「要介護3以上」の重度の要介護者以外は入居できない

要介護の高齢者なら誰でも特養に入居できるわけではありません。

 2015年に施行された改正介護保険法では、原則「要介護3以上」の高齢者でなければ入居できないことになりました。

【最重要】特別養護老人ホームの選び方

どのような施設がありどのようなサービスが受けられるのか、特別養護老人ホームに関する情報を資料請求して広く集めましょう。

資料請求

「施設の比較検討が難しい」「どんな生活になるかイメージできない」「何を知りたいのかわからない」こういった時は資料請求が役に立ちます。

資料請求のメリット
  • 理想の施設が具体的にイメージできる
  • 家にいながら効率よく比較できる
  • 見学の際のポイントが明確になる

資料には金額やプラン、食事などの詳しい情報が記載されています。

施設の強みや特長が分かりやすく書かれているので、比較しやすいのもうれしいポイントです。

「気になる施設がいくつかあるけど、全部の見学に行くのは大変……」を解消。資料は無料で配布されています。

担当のケアマネージャーに相談

すでに介護や介護支援を受けている場合には、担当のケアマネージャーに相談してみるのもひとつの方法です。

ほかの介護施設の入居待ちの間にサービス付き高齢者住宅を利用するケースもあるため、参考となる情報が聞けるでしょう。

現地見学・体験入居

希望に近い特別養護老人ホームが見つかったら、現地に足を運び見学や体験入居を行います。

施設の清潔感や職員の雰囲気、周囲の生活環境などは、実際に体験してみないとわかりません。時間や手間を惜しまないようにしましょう。

現地見学や体験入居の際は、1つに限定せずに複数の施設を見て回ることがポイントです。

複数を比較することでサービスの質の差が明確になります。また、施設の責任者や入居者などから直接話を聞いてみることも、運営姿勢などがわかり参考になります。

特別養護老人ホームまとめ
  • 比較的低い料金
  • 介護保険で入居可能
  • 原則、要介護3以上の65歳以上の高齢者
  • 認知症に対応している
  • 介護者3名に対して1名の看護職員が配置
  • 部屋は個室か相部屋
  • 全国の特養に申し込める
  • 申込は特養に直接する
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